その記事は、ロシアの作曲家チャイコフスキーが友人のニコライ・ルービンシテインと喧嘩して、仲直りしたという話しでした。しかし、そのニコライ・ルービンシテインが46歳という若さで亡くなったのです。チャイコフスキーが友人の死を悼んでピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に(Tchaikovsky Trio a moll Op.50 for Violin Cello and Piano,1882)」を作曲しました。
そして円熟期を迎えた64歳のときヴァイオリン・ソナタ(Violin Sonata in A major/sonate pour violon et piano,1886)を発表します。この曲は、同郷の後輩で、当時有名なヴァイオリニストであったウジェーヌ・イザーイ(1858〜1931)の結婚を祝うためのプレゼントとして作られた曲です。「ささやかな手書き譜ひと束、わたしはここに心のすべてをこめました。」この言葉が添えられました。このソナタは19世紀後半のヴァイオリンソナタの最高峰の一つとされ、作曲家としての名声を一気に高めました。評価されていなかった若かりしころの作品までもが高い評価を得るようになりました。
ピアノデュオ(二重奏)は、二人のピアニストが同時に演奏することです。1台のピアノを二人で演奏する「連弾」もあれば、2台のピアノでそれぞれ演奏することもあります。ここで、ショパンと同じポーランド出身の作曲家でありピアニストでもあるヴィトルト・ルトスワフスキ(Witold Lutosławski,1913-1994)の初期の作品、「2台ピアノのためのパガニーニ変奏曲」(Paganini variations for two pianos)をお聴きください。