2009年01月31日

ロリン・マゼール

1月11日にご紹介したヴェルディ作・オペラ「椿姫」に続き,今日,紹介するのは、同じくヴェルディ作・オペラ「アイーダ」より「凱旋行進曲」です。

指揮:ロリン・マゼール、ミラノ・スカラ座

「アイーダ」は,古代エジプトを舞台です。主人公アイーダが祖国と恋のはざまで揺れる純愛物語です。ある国の国王の娘アイーダは、敵国の司令官と許されぬ恋仲になってしまったのです。この「凱旋行進曲」は第2幕で演奏されます。祖国を勝利に導いた司令官が凱旋すると同時にアイーダの祖国が敗北しアイーダの父は捕らわれの身となってしまいました。

それにしても大掛かりな舞台ですね。スエズ運河開通を祝ってエジプトのカイロに歌劇場が建築されました。(1869)「アイーダ」は、そのこけら落としのために作られました。エジプトを舞台にした壮大なオペラにしてほしいとヴェルディのもとに依頼が来ました。記念で作られたオペラのためバレエも含む一大スペタクルになってます。

特に【3分34秒】から高らかになるトランペット二重奏が印象的です。この部分は,ご存知の方も多いと思います。サッカーの選手入場の際に使われたりしています。
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2009年01月30日

ヴァルター・ギーゼキング

画像はレコードのジャケットです。演奏は,ドイツのピアニスト、ヴァルター・ギーゼキング(Walter Gieseking,1895-1956)です。難しそうな曲のようですね,なにはともあれ聴いてみましょう。



あれ「キラキラ星」それとも「アルファベット(ABC)の歌」ですよね,日本の童謡?いえいえ,れっきとしたクラシック音楽なのです。しかもかのモーツァルトの曲なのです。
モーツァルト "12 Variations on Ah, vous dirais-je, Maman"(K.265)直訳すると「12の変奏曲。ああ、お母さんに言いたいことがあるのです。」当時パリで流行していたシャンソである恋の歌(娘が母に好きになった男性のことを打ち明ける)をモチーフにモーツァルトが12の変奏曲として作りました。

Theme(主題)と12通りにVariation(変奏)された曲の構成になっています。それぞれ聞き比べてみてください。一見、誰にでも弾けそうな簡単な曲に見えますが、ところがどっこい、高い技術を要する曲なのです。変奏が進むにつれて、音域の範囲が広くなり、相当な技巧を必要とします。まさにピアニスト泣かせです。そもそもモーツァルトは練習曲として作ったようですが、いつの時代からか愛唱歌として親しまれるようになりました。

【00:00】Theme(主題) まさにキラキラ星ですね。さぁごいっしょに♪きらきら光る 夜空の星よ まばたきしては みんなを見てる きらきら光る お空の星よ〜
【00:28】Variation 1 小刻みなリズム(16分音符)になりました。もう早すぎて歌えません。
【00:51】Variation 2 低音部(左手)が主役。ずっしりとした重厚感があります。
【01:13】Variation 3 高音部(右手)が主役。楽しく踊っているようです。
【01:36】Variation 4 低音部(左手)に注目いや注耳。左手が激しく動いてます。
【01:59】Variation 5 ここで静かになります。ここでちょっと一休み、ティータイムでしょうか。甘いケーキも添えて。
【02:25】Variation 6 このVariationでの主役は、はじめ低音部(左手)ですが途中で高音部(右手)に変わります。
【02:46】Variation 7 高音部(右手)に注耳。右手の音域の広さ。それをいったりきたり。
【03:08】Variation 8 物悲しいですね。「日も暮れそうだし、そろそろおうちに帰ろうかな」といった雰囲気です。
【03:35】Variation 9 また軽快なリズムが響き渡ります。
【03:55】Variation 10 左右の手が交差します。ピアニストの腕の見せどころ。聴かせどころです。
【04:14】Variation 11 緩徐楽章,ゆったりとしたリズムです。最後のVariationへの期待が高まります。
【05:24】Variation 12 最後のVariationにふさわしくダイナミックで非常に早いリズムです。最後は、大いに盛り上がって終わります。
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2009年01月28日

アルトゥール・ルービンシュタイン

ショパンのポロネーズです。ピアニストは、アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein,1887-1982)今日1月28日は,彼の生誕122年です。

ポーランド出身でヨーロッパ各地を演奏して、後世はアメリカで活躍しました。同じポーランド出身のショパン(1810-1849)を得意とし,「ショパンといえばルービンシュタイン」「史上最高のショパン弾き」と称えられていました。今日は彼のお得意中の得意「英雄ポロネーズ」を聴いていただきましょう。


ルービンシュタインは、ショパンの共通点は、同じポーランド出身というだけでなく、祖国が亡くなる姿を遠く離れたところから悲しみをもって見ていることです。ショパンは、「英雄ポロネーズ」にポーランド人の誇りを込めています。

ルービンシュタインも、ユダヤ系ポーランド人ということで迫害され、それをのがれるかのように祖国を離れます。そういった意味においてルービンシュタインは、ショパンの音楽を努力して手に入れたのではなく、同じ感性のもとで自然と体得したものでしょう。ルービンシュタインは、ショパンの音楽をこう語っています。「ストーリーを語るものでもなければ、絵画的な描写でもない。大胆且つ主観的な表現に彩られてはいるが、あくまでも純粋な芸術である」ショパンの「我が祖国ポーランド讃歌を聴け!」と言う、メッセージが聞こえてきませんか。
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2009年01月27日

バレンボイム:指揮

フランスの作曲家ジョゼフ=モーリス・ラヴェル(1875-1937)のバレエ組曲「ボレロ」です。指揮は,おなじみのダニエル・バレンボイム,演奏はベルリンフィルハーモニーです。

この演奏会は毎年シーズンの終わり(6月後半)にワルトビューネという森の中で行われるベルリン・フィル恒例のピクニックコンサートです。

前半


後半


この曲もよく耳にする音楽です。スペインの舞曲を元にして作られています。この曲の特徴は,なんといっても単純なことです。メロディも2パターンしかありませんし、リズムは、最初から終わりまで/タン・タタタ・タン・タタタ・タン・タン/タン・タタタ・タン・タタタ・タタタ・タタタ/この3/4拍子の繰り返しです。ずっと小太鼓(スネアドラム)がこのリズムを打ち続けます。「ボレロ」の演奏時間は15分近く、小太鼓さんは大変です。

でも、こんな単純な曲なのに飽きないのはなぜでしょう(映像はカジュアルな野外コンサートなので一部飽きている人もみかけますが・・・)よぉく映像を見てください。次から次へといろいろな楽器が入れ代わり立ち代り演奏しています。同じリズム・メロディなのに,違った感じがしますよね。それがこの曲の楽しさ,面白さ、醍醐味なのです。

テレビ映像では、楽器ごとにクローズアップしてくれるので、なお一層楽しめます。曲が進むにしたがって徐々に演奏楽器も増えていき、最後は全楽器からなる大演奏で終わります。 曲の初めからメロディを奏でている楽器をチェックしてみましょう。

順番にA【0:29】フルート ⇒ A【1:15】クラリネット ⇒ B【2:02】ファゴット ⇒ B【2:49】ソプラニーノクラリネット ⇒ A【3:37】オーボエ・ダモーレ ⇒ A【4:24】フルート と トランペット ⇒ B【5:12】テナーサクソフォーン ⇒ B【6:00】ソプラニーノサクソフォーン と ソプラノサクソフォーン ⇒ A【6:49】ピッコロ と ホルン と チェレスタ ⇒ 以降後半へと続く(A,Bはパターン【】は時間


それにしても多くの楽器が登場します。聞きなれない楽器も出てきます。例えばチェレスタというのは、形はピアノの小型版のようで、音色は鉄琴のようなものです。(後半の【0:02-0:14】で映っています)また,意外と思われるのがサクソフォーン(サックス)です。サクソフォーンといえばジャズのイメージが強いのですが,元々はクラシック音楽のために作られた木管楽器です。ただ、サクソフォーンの誕生が19世紀だったため、それ以前に作られた曲には、当然のことですがサクソフォーンは使われていません。サクソフォーンが演奏するクラシックの名曲は少なくありません。

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2009年01月26日

クーベリック&バレンボイム

ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83です。まずは動画をご覧ください。今から約30年前の映像です。



さてここで問題です。指揮者とピアニストは誰でしょう。ヒントはこれまでご紹介してきた人たちです。


答えは,指揮者はクーベリック(1990年プラハの春音楽祭の指揮者)ピアニストはバレンボイム(2009年ウィーンニューイヤーコンサートの指揮者)演奏は,バイエルン放送交響楽団です。クーベリック・バレンボイム夢の共演です。円熟期を迎えたクーベリックが、壮年期のエネルギッシュなそれでいて緩急巧みなソロを操る天才バレンボイムをしっかりサポートしています。
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2009年01月25日

N響 定期公演

色々と聴いてみたいなあと思う演奏会を紹介していきたいと思います。
先日みなさんにお聞きいただいたクーベリックでおなじみのスメタナの交響詩「わが祖国」をあのNHK交響楽団が全曲演奏するようです。


日程は2日間で、まだ安い席も残っている模様です!


・2月7日 | 土 | 開演 6:00 PM NHKホール
第1640回定期公演 Aプログラム
スメタナ / 交響詩「わが祖国」(全曲)
指揮|ラドミル・エリシュカ


・2月8日 | 日 | 開演 3:00 PM NHKホール
第1640回定期公演 Aプログラム
スメタナ / 交響詩「わが祖国」(全曲)
指揮|ラドミル・エリシュカ

ちなみにエリシュカさんは最近特に注目を集めているチェコの名指揮者です。期待がたかまりますね。

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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー(』(Die Meistersinger von Nürnberg)」前奏曲です。指揮者は、同じくドイツの指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラ(1886年1月25日-1954)です。実は今日,生誕123年なのです。みずがめ座ですね。


ヴィルヘルム・フルトヴェングラは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督もつとめました。カラヤンの先輩に当たります。ナチス・ヒトラーとことごとく対立してきたのですが、戦後、自分の意思とは裏腹に戦時中ナチへの協力を疑われましたが無罪となりました。映像は1942年まさにナチスドイツの時代です。オーケストラ背後にあるハーケンクロイツ(鉤十字)が印象的です。皮肉にもナチスの面々は,数年後ここニュルンベルクで裁かれました。

物語自体は、ドイツの南部バイエルン州にある城壁都市「ニュルンベルク」に住む「マイスター(職人)」「ジンガー(歌手)」である主人公のほろ苦い恋のお話しです。実は主人公ザックスは歌職人でもあり靴職人でもあるのです。恋敵たちとの歌合戦になるのですが・・・いろいろなマイスター(職人)があるのですがジンガー(歌手)も職人だったのですね。ワーグナーの歌劇の中でも唯一の喜劇です。

ちなみにこの曲も、TVCMで使われています。最もよく聴くのが某ハムメーカーのソーセージのTVCMでしょうか。(最近水質問題でCMを控えているようですが)現地ではソーセージのことを一般的に「○○地方産のソーセージ」と呼びます。日本では,発祥や製法に関係なく,勝手に名称(地名)をつけているのです。「日本農林規格」によると以下のとおり,ケーシングの種類と径の太さでソーセージの種類が定義されています。

・ウインナーソーセージ:羊腸,または,製品の径の太さが20mm未満 
・フランクフルトソーセージ:豚腸,または,製品の径の太さが20mm以上36mm未満 
・ボロニアソーセージ:牛腸,または,製品の径の太さが36mm以上

いずれも原料や製造方法は同じです。 ウィーンのマーケットでは,日本でいうところの「ウインナー」サイズのソーセージが「フランクフルトソーセージ」と表示して売っていました。
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2009年01月24日

ラファエル・クーベリック

1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊しました。今年はそれから20周年にあたります。このベルリンの壁崩壊はその後、東ヨーロッパの旧社会主義国に波及し、当時のチェコスロバキア(現在は,チェコとスロバキアに分離)にビロード革命をもたらし旧共産党支配が終焉しました。


今回、紹介する動画の指揮者ラファエル・クーベリック(1914-1996)は、現在のチェコのボヘミア地方出身で、1942年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者となりました。しかし、1948年チェコスロバキアに共産党を中心とした政権が誕生するとそれに反対してイギリスに亡命しました。チェコスロバキアでは、1968年プラハの春事件以降、民主化運動の高まりとその挫折を繰り返していました。1989年のチェコスロバキアでのビロード革命によりようやく民主化革命が実現しました。それを契機に、翌年クーベリックは約40年ぶりに祖国の土を踏み、首都プラハ市民の絶大なる歓迎を受けました。そして、1990年5月12日「プラハの春音楽祭」でチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮しました。クーベリックとチェコフィルの歴史的な再共演でした。この動画は,そのとき演奏されたのが作曲家スメタナ(1824-1884)が故郷を思う気持ちで作られた「わが祖国」より「モルダウ」です。

NO.1


NO. 2


「わが祖国」は、「モルダウ」を含め6つの交響詩からなり、連作交響詩と呼ばれています。交響詩ごとに一連の詩(物語)を形成しています。今でも「プラハの春音楽祭」の幕開けを飾る曲です。「プラハの春音楽祭」は、毎年スメタナの命日である5月12日に初日を迎えます。ご参考までに、同じチェコの作曲家ドボルザーク(1841-1901)の命日は5月1日です。「モルダウ」はプラハ中心部を流れるモルダウ川(ドイツ語)ヴルタヴァ川(チェコ語)で,その源流からプラハまでの流れの様子を綴っています。それでは13分の短い時間ではありますが、「ぶらり、モルダウ川下りの旅」をお楽しみください。


NO.1 0分00秒 ここはチェコの山奥、黒い森とも呼ばれるモルダウ川の源流部です。泉の湧き水(フルート)を,そして岩の間から水滴が一滴ずつ落ちているのがかすかに聞こえます(ヴァイオリンのピチカート:弦を指ではじく)。やがて徐々に演奏する楽器が増えていきます。小さな流れが合流して川となって行きます。ここであの有名な旋律が聞こえてきます。

NO.1 2分46秒 勇壮果敢な狩人が仲間を引き連れて角笛(ホルン)を吹きながら川を渡ります。これから獲物を取りにいくのでしょう。命を育むモルダウ川の川原には生物がたくさんいるのです。

NO.1 3分41秒 楽しい舞曲(ポルカ)が聞こえてきます。今日はモルダウ川の近くの村で結婚式があるのでしょう。農家の人たちが陽気に踊っています。指揮者クーベリックも楽しそうです。

NO.1 4分54秒 夜もふけ、辺りは静寂に包まれます。夜,月の光に照らされた静かな流れです。水の精(金管楽器)が踊っているのでしょうか。

NO.2 0分24秒 水の精の踊りが盛り上がってきたところで、またあの有名な旋律が聞こえてきます。

NO.2 1分13秒 突然、荒々しい激流になります。モルダウ川の「聖ヨハネの急流」です。小さい船は激しい流れに翻弄されてしまいます。

NO.2 2分24秒 急流を乗り越えると、有名な旋律(ちょっと早め)で,流れはプラハの街に入ってきます。

NO.2 2分59秒 丘の上にチェコのシンボルであるプラハ城が見えてきました。堂々としています。その下をモルダウ川は悠然と流れます。

NO.2 3分52秒 モルダウの流れはプラハの街を名残惜しむかのように去っていきます。

いかがでしたでしたか。「ぶらり、モルダウ川下りの旅」ところで、この曲には交響詩といえども元々歌詞はありません。音楽の教科書などに出てくる歌詞は、日本人がこの曲のイメージに合わせて作詞したものです。岩河三郎氏、植村敏夫氏、平井多美子氏などいろいろなバージョンがあります。
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2009年01月22日

ビートたけしのTVタックル

ビゼー作曲オペラ「カルメン」の「前奏曲」です。これもテレビなどでよく聴きます。


「カルメン」は魔性の女をテーマにしたオペラですが、その中に闘牛士登場のシーンがあります。この「前奏曲」は、闘牛士登場のシーンをモチーフしています。 テレビ朝日系月曜21時からの「ビートたけしのTVタックル」のテーマソングで使われています。これから闘いが始まるぞ!とわくわくするような曲です。


ちなみに指揮はカルロス・クライバーという伝説的な指揮者です。おしくも2004年に急逝されました。
この動画は1978年のものですがまったく色あせない鮮烈な演奏に感嘆を覚えます。

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2009年01月21日

コチシュ

コチシュ,ゾルターン(Kocsis Zoltán,1952年5月30日-)というハンガリーのピアニストの演奏です。ハンガリー人の名前は我々日本人と同じく、性−名という順番で表記されますので、コチシュさんが苗字となります。

彼はピアニストとしての活動はもちろんですが、指揮者・作曲家としても活動しています。特にフィッシャーと共にブダペスト祝祭管弦楽団を設立し活発な活動を行っていることはご存知の方も多いことでしょう。



この曲は、モーツアルト ピアノ協奏曲第23番(K.488)第2楽章です。以前、ホルン協奏曲をご紹介しました。「協奏曲」とは,独奏楽器と管弦楽(オーケストラ)の組み合わせです。コンチェルトと呼ばれることもあります。特に決まりは無いのですが、協奏曲は第3楽章までのことが多く、特に第2楽章は、緩徐楽章といってゆったりと優美な楽章になることが多いのです。モーツァルトのピアノ協奏曲の第2楽章は取り分け印象に残るものが多いです。
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2009年01月19日

カラヤン

巨匠カラヤン指揮によるベートーヴェン交響曲第7番です。昨年(2008年)はカラヤン生誕100年でもありました。

youtubeの動画では,全楽章33分30秒あります。十分に聞き応えがあります。カラヤンの華麗な手,指の動きに注目してください。


聴き所は,いっぱいあるのですが,一番の聴き所は,なんといっても3分30秒あたりからです。第1楽章のハイライトです。実はここまでが序奏で,この部分からを第一主題といいます。序奏や主題についてはいずれお話しすることにして,フルートがちょっと控えめながらも楽しげに奏でています。これはシチリアーナというイタリアに古くから伝わる舞曲です。

4分00秒あたりからオーケストラ全体での演奏になります。これは,テレビドラマ「のだめカンタービレ」の主題歌になった部分なので,聴いたことがあるかたも多いと思います。

11分20秒から始まる第2楽章も印象的です。 ベートーヴェンは9つの交響曲を残しました。このうち奇数は「質実剛健」偶数は「華麗優美」です。また,タイトルのついているのは3番「皇帝」5番「運命」6番「田園」9番「合唱付き」です。名前がついていなくても,みな名曲ばかりです。

ところで,この7番の出だしは,「ジャン!」で始まります。これをトッティ(Tutti)といいます。イタリア語で「全員協奏すること」「みんなで一緒に」と言う意味です。さて,ここで問題です。「ジャン!」で始まる交響曲は他に何番があるでしょう。
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2009年01月18日

ヨーゼフ・ハシッド:ヴァイオリン

演奏家第2弾です,ヴァイオリニスト Josef Hassid(ヨーゼフ・ハシッド)1923-1950です。ポーランド生まれで、第二次世界大戦に戦禍を逃れるためにイギリスに渡り,活躍しました。彼も若くして亡くなりました。




Music has no nationality, race or gender.
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2009年01月17日

ゴセック:ガヴォット

ガヴォット・ゴセックです。どちらが曲名,作曲家かよくわかりにくいのですがゴセック作曲「ガヴォット」です。

ちなみに演奏は20世紀最高のヴァイオリニストの一人といわれるジンバリストと、お弟子さんにはあの高名な江藤俊哉さんもいらっしゃいます。

この曲もテレビのCMやバラエティ番組によく使われているので聴いたことがあると思います。「ガヴォット」はもともとフランスの舞曲のこと全般を指します。すなわち「ガヴォット」は別名「フランス舞曲風」ともいえるでしょう。17世紀、太陽王と呼ばれるルイ14世の時代に流行しました。その後も「ガヴォット」という名で多くの作曲家が作っています。バッハ(パルティータ第3番BWV1006の「ロンド形式によるガヴォット」)や先に紹介したプロコフィエフのバレエ組曲『ロメオとジュリエット』の中にも「ガヴォット」が組み込まれています。
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2009年01月16日

黄金伝説

以前にも「いきなり!黄金伝説」(毎週木曜19:00-テレビ朝日系)で使われている曲(ベルディ作曲オペラ「椿姫」(La traviata)より「乾杯の歌」)を紹介しましたが,その続きを。

1ヶ月1万円生活で節約料理が完成したときの曲は,モーツァルト ホルン協奏曲第1番第1楽章K.412+K.514 です。

ちなみに、演奏は指揮が先日ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートを指揮したダニエル・バレンボイム。ホルンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席奏者のバボラック、オーケストラはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団という豪勢の顔ぶれです。

この番組以外でもよく耳にします。 料理を食べるときの曲は,モーツァルト 6つのウィーン ソナチネ 第1曲 第4楽章です。

視聴はこちらか

本来は木管楽器のために作られた曲(木管楽器のための「ディヴェルティメント」変ロ長調 K.439b)でしたが、ピアノ用に編曲されました。軽快な曲で携帯の着メロにいいかもしれませんね。
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2009年01月15日

ディヌ・リパッティ

今回は曲よりも演奏家にスポットを当てたいと思います。

今夜のテレビ番組で市川團十郎さんの白血病との闘い番組がありました。それをみながら,ふとDinu Lipatti(ディヌ・リパッティ)1917-1950というピアニストを思いつきました。33歳という若さで白血病で亡くなったルーマニアのピアニストです。 この動画は彼の死期直前の演奏です。耳を澄まして聴いてみてください。





なんと神聖・崇高な音楽でしょうか、そしてなんと音楽への愛と喜びにみちていることか。彼は自分自身がもう長く無い事を悟り、何事にも憎まずに生きたい、という思いで演奏されているように思います。

まさに先に天からの問いかけのようで、荒んだ心が洗われる思いがします。 ぜひ、つらい時、悲しい時、落ち込みそうになった時に聴いてみてください。

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2009年01月14日

カレーの思い出

今回もTVCMで使われた曲ですが,トアルオンガクカの思い入れのある曲です。Dvorak piano quintet in A Major op. 81, 3rd mvtドヴォルザーク作曲のピアノ五重奏第3楽章です。



ドヴォルザークの出身のチェコ,ボヘミア地方のほのぼのとした田園風景を連想して作られました。土臭いイメージもあります。ピアノ五重奏と聴くとピアノ5台で演奏するイメージがありますが画面のとおりピアノを中心に弦楽四重奏が取り巻いています。

この曲は全体を通しても美しい曲なのですが,この第3楽章が十数年前のハウス ザ・カリーのTVCMで使われました。ピアニスト中村紘子さんと弦楽四重奏団(ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ)が小麦畑に囲まれた中でこの曲を演奏したり、楽しく音楽談義をするシーンが思い浮かびます。元々目立たない曲だったのですが、カレーのCMにこの曲を選んだ中村紘子さんもさすがです。カレーライスは一人で食べてもおいしいのですが、気の合った仲間たちとわいわいがやがや食べると更においしさが増します。

あくまでも個人的見解ですが、ピアノはカレールー、弦楽四重奏の左から第1ヴァイオリンは玉ねぎ、第2ヴァイオリンはにんじん、ヴィオラはじゃがいも、一番右の低音で幅を利かせているチェロがお肉ではないかと冒頭の0分16秒前後と終了直前の3分30秒前後のチェロのソロ、やはりお肉だけの食感も味わってみたけど、すぐに全員の合奏になります。やはりカレーライスは皆一緒に口に入れるのがカレーライスの醍醐味。それにしてもスパイスの効いたカレーライスでクセになりそうです。コリアンダーがよく効いています。もう十数年前のTVCMでですが、いまだに私はこの曲を聴くたびに衝動的にカレーライスが食べたくなります。作曲家の発想とは別に、こうして聴き手側の自由な発想もクラシック音楽鑑賞の楽しみのうちです。

第1楽章


第2楽章


第4楽章
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2009年01月13日

続々ソフトバンク

ソフトバンクモバイルのTVCMに使われているクラシック音楽をもう1曲紹介しましょう。

ロシアの作曲家プロコイエフの 『ロメオとジュリエット』組曲第2番より“モンターギュー家とキャピュレット家”です。シェイクスピアの「 ロミオとジュリエット」を元に作られたバレエ音楽です。



これもすっかりおなじみの定番曲ですね。また「のだめカンタービレ 」テレビドラマ版でも多く使われました。冒頭の金管楽器の不気味な響き(不協和音といいます),そしてすぐに調和の取れた弦楽器の音色(騎士の踊り)この怪しいリズムと旋律が、悲劇的な結末を暗示しています。
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2009年01月12日

続ソフトバンク

今年は、メンデルスゾーン生誕200年・ハイドン没後200年でともにメンデルスゾーンイヤー・ハイドンイヤーということでメンデルスゾーンの曲を紹介しましたが、ハイドンの曲もご紹介しましょう。

ハイドン:交響曲第101番第2楽章「時計」です。



耳を澄ませば振り子のような正確なリズムが聞こえてきませんか。そして,この曲も聞いたことがありますせんか。多くのバラエティ番組のBGMとして使われていますが、ソフトバンクモバイルのiPhoneのTVCMのBGMでも使われています。


実際のCMはこちら


ハイドンは交響曲の父、弦楽四重奏曲の父とも呼ばれ、77年の生涯のうちに交響曲を109曲(正式には104番まで)弦楽四重奏曲を83曲も作曲しました。このほかにもオペラなど数々の名曲を作っています。かのモーツァルトのよき先輩よき相談者でもありました。
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2009年01月11日

某料理番組

Leon Jessel作曲の"Parade der Zinnsoldaten" 「木(おもちゃ)の兵隊の行進」です。

Leon Jessel (1871 - 1942)は、ドイツの作曲家。とりわけオペレッタの作曲家としてクラシック音楽の1ページを飾る著名な方ですが残念ながら知名度は高くありません。ストーリーは,次のとおりです。おもちゃの兵隊,トランペット君はひそこかにあこがれている彼女(人形)がいます。彼女は音楽に合わせて踊るのが得意。でも,恥ずかしがり屋のトランペット君は声もかけられません。それを見かねた仲間たちが応援してくれます。さてトランペット君の恋の行方は・・・ でも,よく聴いてみて下さい。どこかで聴いたことありませんか?この曲の知名度は高いのですよ。お昼前の某料理番組(長寿番組)のテーマ曲でも使われています。もうお分かりですね。これもりっぱなクラシック音楽です。

こちらのリンクからどうぞ
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ヴェルディ:椿姫

ベルディ作曲オペラ「椿姫」(La traviata)より「乾杯の歌」です。



例えば「いきなり!黄金伝説」(毎週木曜19:00〜)で「○○だけで1週間過ごす」「○○のメニューを全部食べつくす」などで使わています。TVのバラエティ番組やドラマ,CMのBGMとして多く使われています。特に料理紹介のシーンで使われていますね。それにしても楽しそうで愉快な曲です。オペラって気品高い、お堅い、難しい、悲劇ばかり、歌手が独特の声を出す、つまらないなどというイメージがあります。しかし、オペラにはも喜劇や人情ものもあるのです。また長編であれば、観客を飽きさせないためにこういった楽しい曲も織り交ぜていることも少なくありません。このように酔っ払いが登場してきて楽しく踊り歌うもの楽しみのうちです。
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