2009年01月27日

バレンボイム:指揮

フランスの作曲家ジョゼフ=モーリス・ラヴェル(1875-1937)のバレエ組曲「ボレロ」です。指揮は,おなじみのダニエル・バレンボイム,演奏はベルリンフィルハーモニーです。

この演奏会は毎年シーズンの終わり(6月後半)にワルトビューネという森の中で行われるベルリン・フィル恒例のピクニックコンサートです。

前半


後半


この曲もよく耳にする音楽です。スペインの舞曲を元にして作られています。この曲の特徴は,なんといっても単純なことです。メロディも2パターンしかありませんし、リズムは、最初から終わりまで/タン・タタタ・タン・タタタ・タン・タン/タン・タタタ・タン・タタタ・タタタ・タタタ/この3/4拍子の繰り返しです。ずっと小太鼓(スネアドラム)がこのリズムを打ち続けます。「ボレロ」の演奏時間は15分近く、小太鼓さんは大変です。

でも、こんな単純な曲なのに飽きないのはなぜでしょう(映像はカジュアルな野外コンサートなので一部飽きている人もみかけますが・・・)よぉく映像を見てください。次から次へといろいろな楽器が入れ代わり立ち代り演奏しています。同じリズム・メロディなのに,違った感じがしますよね。それがこの曲の楽しさ,面白さ、醍醐味なのです。

テレビ映像では、楽器ごとにクローズアップしてくれるので、なお一層楽しめます。曲が進むにしたがって徐々に演奏楽器も増えていき、最後は全楽器からなる大演奏で終わります。 曲の初めからメロディを奏でている楽器をチェックしてみましょう。

順番にA【0:29】フルート ⇒ A【1:15】クラリネット ⇒ B【2:02】ファゴット ⇒ B【2:49】ソプラニーノクラリネット ⇒ A【3:37】オーボエ・ダモーレ ⇒ A【4:24】フルート と トランペット ⇒ B【5:12】テナーサクソフォーン ⇒ B【6:00】ソプラニーノサクソフォーン と ソプラノサクソフォーン ⇒ A【6:49】ピッコロ と ホルン と チェレスタ ⇒ 以降後半へと続く(A,Bはパターン【】は時間


それにしても多くの楽器が登場します。聞きなれない楽器も出てきます。例えばチェレスタというのは、形はピアノの小型版のようで、音色は鉄琴のようなものです。(後半の【0:02-0:14】で映っています)また,意外と思われるのがサクソフォーン(サックス)です。サクソフォーンといえばジャズのイメージが強いのですが,元々はクラシック音楽のために作られた木管楽器です。ただ、サクソフォーンの誕生が19世紀だったため、それ以前に作られた曲には、当然のことですがサクソフォーンは使われていません。サクソフォーンが演奏するクラシックの名曲は少なくありません。

posted by とある音楽家 at 11:32| Comment(15) | 演奏家たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お昼休み、ヘッドフォンで聴いています。
画像、音楽で楽しく過ごせています。
ストレスが吹っ飛びそうです。

ボレロ、聴いたことがあるのですが本当に単調な曲なんですね。でもわかりやすい楽器紹介のおかげでとても興味を持てる曲になりました。
ぜひ、後半の楽器も教えてください。
よろしくお願いいたします。
Posted by jupiter at 2009年01月27日 12:55
私からも後半旋律を奏でている楽器をも教えてくださいませ。
Posted by よし at 2009年01月27日 12:59
メロディ(旋律)を奏でる楽器 (A,Bはパターン【】は時間) 前半 A【0:29】フルート A【1:15】クラリネット B【2:02】ファゴット B【2:49】ソプラニーノクラリネット A【3:37】オーボエ・ダモーレ A【4:24】フルート と トランペット B【5:12】テナーサクソフォーン B【6:00】ソプラニーノサクソフォーン と ソプラノサクソフォーン A【6:49】ピッコロ と ホルン と チェレスタ 後半 A【0:29】オーボエ と オーボエ・ダモーレ と コーラングレ と クラリネット B【1:17】トロンボーン ※トロンボーン の独奏がなまめかしいですね B【2:05】フルート と ピッコロ と オーボエ と コーラングレ と クラリネット と テナーサクソフォーン ※木管楽器勢ぞろいです A【2:53】フルート と ピッコロ と オーボエ と クラリネット と 第1ヴァイオリン ※第1ヴァイオリンのみなさんお待たせしました、ここからは弦楽器が主役です。 A【3:40】フルート と ピッコロ と オーボエ と コーラングレ と クラリネット と テナーサクソフォーン と 第1ヴァイオリン と 第2ヴァイオリン B【4:28】フルート と ピッコロ と オーボエ と コーラングレ と トランペット と 第1ヴァイオリン と 第2ヴァイオリン B【5:16】フルート と ピッコロ と オーボエ と コーラングレ と クラリネット と トロンボーン と ソプラノサクソフォーン と 第1ヴァイオリン と 第2ヴァイオリン と ヴィオラ と チェロ ※ここからは全楽器です。 A【6:04】フルート と ピッコロ と トランペットと と サクソフォーン と 第1ヴァイオリン B’【6:53】フルート と ピッコロ と トランペット と トロンボーン と サクソフォーン と 第1ヴァイオリン ※劇的なフィナーレです。 ※コーラングレは、イングリッシュホルンのことです。管の先が丸くなっているのが特徴です。後半の【1:03-1:10】あたりに映っています。  ※オーボエ・ダモーレは、オーボエの仲間ですがオーボエとイングリッシュホルンを足して2で割ったような楽器です。イングリッシュホルン同様、管の先が丸くなっています。
Posted by トアルオンガクカ at 2009年01月27日 17:25
詳しい楽器紹介、ありがとうございました。
ますます楽しみながら聴いています。
Posted by jupiter at 2009年01月28日 17:03
楽器の説明を読みながら聴いてると、15分があっという間です。何度も聴きなおしています。本当に単純な曲なのにあきませんね。
小太鼓さんもずっと同じリズムで打ち続けるのは簡単そうで大変なのでしょうね。
Posted by 春恋 at 2009年01月28日 18:09
今気がついたのですが、アデランスのヘアフォーライフのCMのBGMもこの曲です。
でも,この動画とは全然違う曲のように思ってしまうのは私だけでしょうか
やっぱり本物が一番ですね。
Posted by よし at 2009年01月28日 18:20
前半は46-47秒、後半は48-49秒
若干リズムが遅くなってる。
> やっぱり本物が一番
納得(笑)。自毛が一番。
Posted by ひろべ at 2009年01月28日 19:10
動画のオーケストラの人数を数えてみたのですが、総勢70名ぐらいでしょうか。人数は決まっているのですか?
聴衆は、ん千人?みなカジュアルな服装で思い思いの形で聴いていますね。ビールやワイン片手の人もいるし、寝転がっている人もいるし、とてものどかな雰囲気ですね。
こういったクラシック音楽を身近に聴けるという文化がうらやましいです。
Posted by jupiter at 2009年01月28日 21:46
何度も見ているうちにこの曲の主役は小太鼓さんじゃないかと思いました。
始めのころは小太鼓の端っこを控えめに叩いていますが、終わりのころには小太鼓の中央を大胆に叩いています。リズム感も大切ですが強弱感も大切なのですね。
Posted by 春恋 at 2009年01月29日 07:41
前半【3:53】弓を持たずにピチカートしている第二ヴァイオリンの子、いいっすなぁ
Posted by ひろべ at 2009年01月29日 08:01
ひろべさま
ヴァイオリンならば素人の私でも見てすぐにわかるのですが、ヴァイオリンにしては違和感があるなぁって思っていました。
弓を持っていなかったのですね。こういう演奏の仕方もあるのですね。
小型のギターかウクレレか何かの種類かと思っていました。(苦笑)
Posted by jupiter at 2009年01月29日 08:48
> A【2:53】フルート と ピッコロ と オーボエ と クラリネット と 第1ヴァイオリン
> ※第1ヴァイオリンのみなさんお待たせしました、ここからは弦楽器が主役です。

ここまでは弓は不要
Posted by ひろべ at 2009年01月29日 19:59
みなさん活発なお話をありがとうございます。
うれしいです〜
Posted by トアルオンガクカ at 2009年01月30日 13:55
以前、山下洋介さんのリサイタルを見に行ったときのラヴェルの「ボレロ」が強烈な印象でした。
目を閉じると、1台のピアノから、宇宙の広がりのような、無限大の無数の音が複雑に絡み合って、聴こえてきます。
弾く凄さは油断も隙も与えさせません。
何度も何度も、ある意味、裏切られるような奇抜な演奏でした。そして、狂気的な暴力的な音色。
でも弾き終わると、温厚な、ダンディなおじ様なんです。


今回は高音部を椅子から立ち上がって、弾くというパフォーマンスにも目を奪われました。
Posted by はるか at 2009年02月03日 06:29
山下さんはピアノでボレロを弾いてしまうんですか。いったいどんな風に聞こえるのか興味は尽きないですね。
はるかさんのいい意味での期待を裏切った奇抜な演奏はやはりジャズ風の要素が多いのでしょうか。

Posted by トアルオンガクカ at 2009年02月03日 15:09
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