2009年02月17日

グリーグ

今回ご紹介する作曲家は、ノルウェーの作曲家エドヴァール・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg,1843-1907)です。

ロシア出身のチャイコフスキー(1840-1893)やチェコ出身のドヴォルザーク(1841-1903)と同世代です。グリーグの外見は小柄でひ弱な体格でしたが、内面は自分に厳しく強い精神力をもつ人格者でした。ことごとく「芸術家である前に人間であれ」とを口にし実行していました。


若いころは、シューマンやブラームスなどドイツ系の音楽に傾注するのですが、歳を重ねるにつれて祖国ノルウェーの民族音楽、民族楽器へ傾倒していきます。

グリーグは、ノルウェイの旧首都だった港湾都市ベルゲンで生まれ、若いころはコペンハーゲンなどを転々とします。半生は故郷をベルゲン近くを生活の拠点にしました。 グリーグの曲を2曲紹介します。

まずは、グリーグ若かりしころの作品「ピアノ協奏曲イ短調作品16」(1868)です。演奏は, ピアノ:アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein,1887-)指揮:アンドレ・プレヴィン(André Previn,1929-)London Symphony Orchestraです。

この特徴的な出だし、グリーグの名を知らずともこの旋律は、どこかで聴いたことがありますね。チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」の冒頭部を彷彿するほどインパクトがあります。人間が持つ力強靭な感情を、迫力かつ多彩に表現しています。この曲は、ロベルト・シューマンのピアノ協奏曲とカップリング(同じ盤に収められること)されたCDが多いです。聴き比べてみると、グリーグが先輩にあたるシューマン(1810-1856)の影響を受けていたことがよくわかります。

第1楽章(前半)


第1楽章(後半)



次に,グリーグが生まれ故郷ベルゲン近くに帰ってきた直後の作品「弦楽四重奏曲ト短調作品27(1878)」をお楽しみください。演奏は「Orlando String Quartet」 Arvid Engegard (Violin 1) Heinz Oberdorfer (Violin 2) Ferdinand Erblich (Viola) Stefan Metz (Cello) 有名な曲ではありませんが、祖国ノルウェーの民族音楽を主題に取り入れた作品となっています。どの楽器も平等に主張しながらも一体になっていて、シンプルな美しい旋律です。シンプルがゆえに緻密さはないのですが色彩豊かで親密感あふれる曲となっています。この曲は、同じ北欧のフィンランド出身のシベリウスの曲とカップリングされたCDが多いのですが、それぞれ印象深いので、ぜひ聴き比べてみてください。

第1楽章
posted by とある音楽家 at 14:03| Comment(3) | 演奏家たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ピアノ協奏曲は、よくテレビの劇的なシーンのBGMで使われていますね
2曲聴き比べました。
ピアノ協奏曲は若々しさが満ち溢れていて、弦楽四重奏曲は民族的な香りがします。
それにしてもピアニストのルービンシュタインさん、1月28日の記事でもお目(耳)にかかりましたが姿勢がいいですね。
Posted by jupiter at 2009年02月17日 18:28
ピアノ曲はなじみの曲ですね。
弦楽四重奏曲は、思わず地図を開いてノルウェーどこだろうって探しながら聴いていました。
グリーグの故郷、ベルゲンは北海に面しているのですね。
なんとなく潮風のような香りもしてくるような。
Posted by 春恋 at 2009年02月18日 12:14
バイキングの香りがするなぁ
Posted by ひろべ at 2009年02月18日 14:44
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