2009年02月22日

イツァーク・パールマン

フランスの作曲家カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint-Saens,1835-1921)の作品です。
サン=サーンスは、組曲「動物の謝肉祭」で有名かと思われますが、今回紹介する曲は、「序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調」 (Introduction et rondocapriccioso) Op.28(1863/1870出版/1872初演) [vn,Orch]です。

ヴァイオリン奏法に関して技巧的に大変難しい曲です。 ヴァイオリン:イツァーク・パールマン(Itzhak Perlman,) 以前オバマ大統領就任式の演奏など(2月3日の記事)でご紹介しました。

指揮:ズービン・メータ(Zubin Mehta,1936-)インド出身、1990,1995,1998,2007年ウィーンフィル楽友協会でのニューイヤーコンサートで指揮しました。毎度ご紹介しているダニエル・バレンボイム(1942-)の先輩格にあたります。演奏:New York Philarmonic orchestraそれではでお聴きください。


さてこの曲は,その名のとおり「序奏」と「ロンド・カプリチオーソ」の2つの部分から成っています。ロンドとは「輪舞」(みなで輪になって踊るような)形式のことです。カプリチオーソは、日本語言うと「気ままに・気まぐれな」という意味です。つまり「気まぐれな輪舞曲」でしょうか。今回は、ヴァイオリンとオーケストラとの協奏曲となっていますが、ピアノ伴奏版もあります。

posted by とある音楽家 at 07:16| Comment(9) | 演奏家たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも名曲紹介、ありがとうございます。
「序奏」と「ロンド・カプリチオーソ」とのことですが、どこまでが「序奏」でどこからが「ロンド・カプリチオーソ」でしょうか、教えていただけますか。初歩的な質問ですみません。
Posted by jupiter at 2009年02月22日 16:45
この画像をみるかぎり1:40までが序奏、そこからがロンド・カプリチオーソです。
Posted by よし at 2009年02月22日 19:11
よし様、ありがとうございました。
Posted by jupiter at 2009年02月23日 12:48
Posted by 借ネタ雑学的好愛音楽 at 2009年02月23日 13:01
「序奏」(アンダンテ)
楽譜には「メランコリック」にと指示されています。ジプシー音楽風にゆっくりと憂いげに歌われます。
【00:00】静かにオーケストラが入ります。スペイン民謡や映画などに登場するように,ギターをかき鳴らすような響きに短調を組み合わせたところに,スペイン音楽の伝統を引き継いでいることが表れています。このリズムは序奏部で繰り返されます。
【00:08】オーケストラより2小節遅れてヴァイオリンが入ります。ヴァイオリンは哀愁を帯びた音色で最初のテーマをゆっくり奏でます。
【00:54】早くなります。次のテーマは,葛藤を表現しているのでしょうか。基本的にアルペジオ(和音を一度ではなく分けて順番に弾くここ,例えばド・ミ・ソ・ド)と半音階の変形によって成り立っています。
【01:31】一連の高揚するトリルで序奏が終わります。

「ロンド・カプリチオーソ」(アレグロ・ノントロッポ)
序奏よりもテンポを上げ,難技巧を繰り出す派手なロンドです。
【01:40】序奏が終わり、ここからが「ロンド・カプリチオーソ」です。
【01:43】ヴァイオリンが冷静で冷めたもの悲しさを表現する一方で,伴奏は執拗に同じリズム・パターンを繰り返します。
ここのテーマの主体は、2オクターブに渡ってリズミックに下降しています。なにか東洋的なもの悲しさが漂います。
【02:23】ヴァイオリンが急に歯切れ良く明るくなります。テーマが変わりました。ロンド形式です。
【03:06】ここからはパッセージ(経過句)です。カデンツァ(独奏楽器,ここではヴァイオリンがオーケストラの伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏をする)かのようです。
【05:55】一段とテンポアップします。
【07:03】ロンド形式のテーマが戻ってきました。
【07:24】ここからが終結部です。
【07:28】ヴァイオリンは広い音域に渡って激しく行き来するアルペジオを弾きます。
【07:41】これまで伴奏を担っていたオーケストラがテーマを奏でます。ヴァイオリンが伴奏的な役割になります。
【08:01】ここが、この曲のクライマックスです。ヴァイオリンは最も高い音(ホ音)を出します。
【08:03】ヴァイオリンは、弦を複数本同時に弾く和音を連続させます。ここもカデンツァです。
【08:19】これまでには見られなかったような軽快で陽気なコーダ(結末)です。この旋律はヴァイオリニストにとっては技術的に非常に難しく腕の見せどろです。一瞬にして通り過ぎて終わります。
Posted by 雑学的音楽愛好家 at 2009年02月23日 13:02
素敵な解説ありがとうございます。

これを拝見しながら聞くと、より楽しいですね。
Posted by トアルオンガクカ at 2009年02月23日 14:34
雑学的音楽愛好家様
さらに詳しい解説をありがとうございました。

冒頭では物悲しげだったのが、いつのまにか高揚するような結末になっていますね。
このご時世、何かと落ち込むことやストレスがたまりることが多いのですが、そんなときこそ、イツァーク・パールマンの笑顔を思い浮かべながら聴いています。
Posted by jupiter at 2009年02月23日 19:24
カプリチョーソといえばイタリア料理チェーン店を連想してしまいました。
ほんとうにヴァイオリニスト泣かせの気まぐれな曲ですね。
ピアノ伴奏版も聞いてみたいですね。
Posted by ろみ at 2009年02月23日 21:25
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Posted by 男性用水着 at 2013年08月03日 03:15
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